1. プリスポーンとは

プリスポーンとは、バスが産卵前の状態のことを指します。 寒い冬が終わり、春に近づいてくるとバスはオス・メス問わずに捕食行動に入ります。産卵前でメスは卵を抱いており、オスも捕食を繰り返すのでブクブクと太っていくのが特徴です。 そのため、この時期のブラックバスはよく釣れ一年の中で一番バス釣りが楽しみやすい時期の一つとも言われています。また産卵を控えたサイズの大きいメスが狙えることもこの時期の特徴です。

2. プリスポーンの釣りの特徴

水温が10℃を超えると産卵を意識し始め、バスの行動に特徴がみられます。ミドルからシャローレンジをうろつく、産卵に備えてベイト(餌)をたくさん食べることです。

【特徴1】シャローとディープレンジをうろつく

水温が低い冬の状態は、多くのバスが水温が安定する越冬場所と言われるポイントで過ごしますが、水温が上昇することで、越冬場所から離れ、産卵を意識した行動に移りはじめます。体力をつけるための捕食行動を積極的に行うプリスポーンバスの初期段階ですが、常に捕食行動を行っているわけではなく、時間帯や気温の変化によってポジションを変えやすい状態にあります。

【特徴2】産卵に備えてベイト(餌)をたくさん食べる

越冬場所で冬を過ごしたバスは、産卵を行うために体力をつける必要があります。これは抱卵するオスバスはもちろん、メスバスも同様であり、一時的ですが積極的に捕食活動を行うと言われています。バスが春に積極的に捕食行動を行うので一時的に釣果が飛躍的に上昇することで”春爆”などとも言われています。

3. プリスポーンのバスの居場所と攻め方

前述のプリスポーンのバス釣りの特徴を踏まえ、この時期のバスの居場所について解説していきます。

(1)シャローとディープ周辺

前述の通り、この時期は常に捕食行動を行っているわけではなく、時間帯や気温の変化によってポジションを変えやすい状態にあります。特にスポーニングを行う春の季節は三寒四温として知られており、気温と水温の変化が起大きい季節となります。水温が上昇し、捕食行動を行う時間帯であれば、シャローエリアで積極的な捕食行動を行いますが、急激な気温や水温の変化はバスの行動を鈍らせる他、ディープエリアへポジショニングを戻す要因の一つとなります。このためディープとシャローが隣接してるポイントは春の好ポイントの一つとして知られています。


 このエリアのバスを狙うならジャッカルのソウルシャッドメガバスのワンテンシリーズなどのサスペンドできるルアーや、デッドスローリトリーブ対応のスイムベイト、例えばメガバスのデッドスロールイマカツのレイジースイマージャッカルのデッドスローラーなどが良いでしょう。いくら産卵に向けて体力を付けたいとはいえ深場から上がってきたばかりでそんなに元気がないことも。あまりに早い動きにはついていけず追い切れないこともあるので、追いつけるスピードでルアーを巻くか、水中でポーズ(止める)することで食わせるための間を作ることができますよ。

【サスペンドルアー】

【デッドスローリトリーブ対応のスイムベイト】

(2)セカンダリーポイント

バスたちは産卵場所であるシャローを意識して動き出します。冬に深場や岩場、ウィードなどで越冬していた場所から移動しはじめるのです。ただしいきなり極浅の産卵場所まで動くわけではありません。まずは冬のポイントと産卵場所の間の中継地点に移動します。それをセカンダリーポイントとバス釣りでは呼びます。セカンダリーポイントで重要なのは、エサが捕りやすい(多い)こと、産卵場所のすぐ近くにあって少しだけ水深があること、ハードボトム(硬い水底)であること、障害物があることなどが挙げられます。

 セカンダリーポイントで産卵を意識して捕食行動を積極的に行っている状況では、特に中層を攻略するスピナーベイト(★)ジャッカルのTNバイブレーションエバーグリーンのワイルドハンチ、ラバージグにシャッドテールワームをつけたスイムジグなどの横の動きをするルアーが有効となります。タフなフィールドではフィッシュアローのFLASH-JジャッカルのDRIFT FRYシリーズを使用したソフトベイトでミッドストローリングなどが良いでしょう。

【バスが産卵を意識して積極的な捕食行動を行っている状況に対応】

★スピナーベイト
特集リンクはこちら👉

This is your heading text.

This is your heading text.

This is your heading text.

This is your heading text.

【タフなフィールド対応】

上記の通りバスの居場所について解説しましたが、ブラックバスには個体差があるため、スポーニングの時期はそれぞれ異なります。また、メスは複数のオスと数回産卵行動をするため晩春になっても産卵前であるプリスポーン状態のバスも多くいます。そのため春と言ってもスポーニングの状態はバスごとによって違うことは理解しておきましょう。 アフターのバスが釣れたからと言ってそのポイントにいる全てのバスがアフターだと考えずプリスポーンのバスやミッドスポーンのバスもいることを前提に攻略を考えて釣りをしましょう。