誰でも簡単に緩急のあるドッグウォークがつけられる国産ペンシルベイトの代表格
水中アクション
1. DOG-Xの変遷 日本製ペンシルベイトの代表格が生まれるまで
1990年に製品化されたDOG-Xはピンポイントでの釣りと広範囲を探るサーチベイトの両方で活躍できるという当時では他に例を見ない歴史を変えたペンシルベイトと言える名品です。現在は金型消耗により廃盤となってしまいましたが、数々のDOG-Xシリーズの礎となった初代DOG-Xの開発経緯を見ていきましょう。
(写真:ぺん太)
初代DOG-X の原型は1979年に伊東氏が木片で作ったもので「ぺん太」と名付けられました。落ちていた流木を削ってつくったボディにペイントで模様を付け、ガラスアイをうめこんものでした。リアルフィッシュとは程遠いデザインに驚きますが当時のペンシルベイトはこれが主流でした。機能面においてもぺん太時代には立木や橋脚といった目に見える障害物を正確に撃つことが大切で、現在のような広大なシャローを効率よくトレースするレスポンスやキャスタビリティーは追究されていませんでした。
ぺん太を様々なフィールドで使っていった伊東氏ですが、いけると思ったところでは想像通りよく釣れるものの、陸っぱりやロングディスタンスでは苦戦が続きます。どこでも通用するルアーを作ることの重要性に気付いた伊東氏はアングラーとしての感覚的な製品開発ではなく客観的に製品を評価していくことに。徹底した研究開発を重ねる今の伊東氏のスタイルはここから始まったのです。
ぺん太は1991年にDOG-Xとしていよいよ製品化され一躍大人気になり、GIANT DOG-Xなどシリーズ化されていきました。
2. 誰でもドッグウォークアクションを出せる
1997年に初代DOG-Xの後継として発売されたGIANT DOG-Xですが、その人気ぶりはPOP Xと並び1個数万円で取引されるほどでした。その理由は、ペンシルベイト自体アクションをつけるのが難しくアングラーの腕が問われると言われる中で、誰でも扱いやすいペンシルベイトであったからです。
GIANT DOG-Xの基本の使い方はもちろんドッグウォークで初心者、上級者問わず扱えます。
ウェイトシステムには初代同様の慣性バランサーシステムPAT.を導入しており、腹部のウェイトが左右にスライドすることでレスポンスよく泳いでくれます。浮き姿勢も約60°で水押しが強いというよりどちらかといえばスイスイとした泳ぎ心地です。
水面を意識するアフタースポーンのバスに対し、水面を漂うベイトフィッシュの演出をすることができます。
3. デカバス狙いのGIANT
サイズは初代が90.0mmだったのに対し、GIANT DOG-X は98.0mmと一回り大きくなっています。しかしルアーのサイズが大きいからGIANTと冠している訳ではなく、大きなバスが狙えるチューニングを施しているためにこの名前が付いたのです。伊東氏が施したデカバスを釣るための工夫はいくつかあります。
まず、初代DOG-Xよりウェイトが動いた際の衝撃波が強くなったことです。ウェイトにタングステンを導入したことで重みが増し、衝撃音も低周波でデカバスが好むものとなりました。
また、ドッグウォーク時には初代よりも扁平になったボディをパタパタと倒し、側面の反射面を水面下にキラキラと光って見せるように泳ぎます。このGIANT DOG-X独特のヒラ打ちはデカバスを寄せるアピールへと繋がります。
さらにハイドロギル PAT.Pと呼ばれるエラの部分の切り込みが、ドッグウォークした時に水面を切り込むようにするのでバブルとスプラッシュを発生させアピール性に磨きをかけます。
さらにハイドロギル PAT.Pと呼ばれるエラの部分の切り込みが、ドッグウォークした時に水面を切り込むようにするのでバブルとスプラッシュを発生させアピール性に磨きをかけます。
4. GIANT DOG-XとDOG-X Jr. COAYUどちらを使うか
DOG-Xシリーズの中でも同時期に発売されたDOG-X Jr. COAYUと比較しながらGIANT DOG-Xの使い所を見ていきましょう。
大きさも重量も見ての通りGIANT DOG-Xが一回り、二回りと大きくなっています。
アクションはGIANT DOG-Xは左右にヒラ打ちしながら大きな対側面を活かしてアピーリーに、DOG-X Jr. COAYUも小さいながらも水押しが強いので比較的強いアピール性を持っています。しかしサイズ感を考えるとGIANTの方が強いアピール性を持っていると考えられるでしょう。
以上の比較を踏まえると、GIANT DOG-Xを使う場面として以下を提案します。
- デカバスを狙いたいとき
- 濁りや風が強くアピール性が必要な時
- マッチザベイトの観点でサイズを大きくしたい時
- 広いフィールドで使う時
①デカバスを狙いたいとき
DOG-X Jr. COAYUだと20cmサイズの小バスも食ってきてしまいます。デカバスを選んで釣りたいなら伊東氏がデカバス向けにつくったGIANT DOG-Xを使いましょう。
②濁りや風が強くアピール性が必要な時
濁りや風が強くて水面に波が立っているときはDOG-X Jr. COAYUだと小さくてバスに存在を気づいてもらえない可能性があります。GIANT DOG-Xはサイズも大きく、体を翻した時に見せる対側面も大きいので濁りの中でもその煌めきにバスが反応してくれるはずです。
③マッチザベイトの観点でサイズを大きくしたい時
バスが比較的大きめの魚を食べていると感じた時にはGIANT DOG-Xを使いましょう。
④広いフィールドで使う時
GIANT DOG-Xの方がDOG-X Jr. COAYUに比べて重量もあるので飛距離が出せます。また、広域までアピールできるのでバスが広域に散っていると感じた時にも使えるはずです。
メガバス
ジャイアントドッグX [新品]
- 商品状態: 新品
- 全長: 98 mm (3.9 inch)
- 重量: 14.17475 g (0.5 oz.)
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