ロッドワークに機敏に反応するウォーキング特化型ビッグベイトのソフトベイト版
1.ビッグベイトでのドッグウォークをソフトベイトでより生命感のある動きに
ドッグウォークに特化したDRT社のタイニークラッシュの登場により、ドッグウォーク特化型ビッグベイトのジャンルが確立され、その後JACKALL社のブラストボーンなどの首振り系など様々なウォーキング系ビッグベイトが生まれてきました。それまでのビッグベイトはただ巻きが主流でピンポイントへのアプローチはされて来ませんでした。ですがドッグウォーク特化型のビッグベイトの登場により、ペンシルベイトよりもサイズを大きくしつつ、移動距離を抑えながらカバー裏に潜んでいるバスへのアプローチを可能にしました。
そしてさらに、ドッグウォーク特化型ルアーをソフトベイトで作ったのがMEGABASS社のMAGDRAFT「アユ・トゥイッチャー」です。
MEGABASSのMAGDRAFTシリーズは元々ジョイント部のないソフトベイトでB.A.S.Sエリートプロにも愛されるルアーとして人気を博しています。
それを腹部にスリットを入れてフロント部とテール部の2ブロックに分けたのがアユ・トゥイッチャー。巻いてみると電車のようにグネグネと後方が後からついて曲がってくるようにしてS字に泳ぎ、まるで生きた魚かのように錯覚させます。またトゥイッチさせた際にはスリットを起点にした首振りで機敏にロッドワークについてくるので細かい動きをつけることも可能です。
強度も問題なし
ソフトベイトでスリットが入っているとその強度が心配ですが、ジョイント内部に布が入っているのでちぎれる心配もありません。アングラーの心配事を一つ一つ汲んでくれるのがMEGABASSの細かい芸。
2.タフコンディションで戦える設計
生命感のあるドッグウォーク
ドッグウォーク時のアクションはハードベイトとソフトベイトで差が出てくるのでバスの状態に合わせて使い分けが必要です。タイニークラッシュやブラストボーンのようなハードベイトはカーブを描くときに角が立ち比較的はっきりとした水押しをするので魚を寄せる力が強くなります。一方ソフトベイトのアユ・トゥイッチャーはどちらかというと柔らかく水を切るので、ゆっくり移動距離を抑えてバスに見せてもクレバーなバスをも惑わす動きを可能にしてくれます。
また細かいロッドワークに機敏に反応してくれるので、アユ・トゥイッチャーを使えば止水エリアなどバスに繊細はアプローチが求められる時でもアングラーの思いのままに左右に振ることができます。着水音も伊東氏こだわりの絶妙なピシャ音で、これがバスの興味を誘い2〜3ウォークでバイトに持ち込めることもあるとか。
最小限の違和感に抑えたフック仕様
ボディに設けられたスリットに針を仕舞い込み、さらにボディ内の磁石によってフックが固定されるMEGABASS独自のマグホールドシステム。フックの違和感をなるべく小さくしてバスに見切られるリスクを軽減する上に、カバー打ちした際に根掛かりを抑えられるのもポイント。
3. 速さで変わるリトリーブアクション
スピードに関わらずアクションの質落ちない
MAGDRAFTシリーズの特徴はリトリーブスピードに左右されずにきっちり泳ぐことにあります。スイムベイト=デッドスローと考えがちですが、スピードがないと見切られたり、甘噛みに終わってしまったりすることもしばしば。アユ・トゥイッチャーはスローからファストまで対応できるので、着水から巻き切るまでその時適切なスピードで巻いてアクションが崩壊したり浮き上がったりすることなく最後まで泳ぎ切ることができるのが魅力です。
・デッドスローリトリーブ=スティッキングアクション
自然に左右に体を振る。
・スロー~ミディアムリトリーブ=スラロームスイミング
S字に軌道を描きながら泳ぐ。
・ファストリトリーブ=パニック・エスケープアクション
逃げ惑う鮎の姿を演出し、ハードプラグに比べてしなやかな動き。
ネイルシンカーで適切なレンジに調節
アユ・トゥイッチャーはフロント部にフローティング用のタンクが内蔵されており、これにより前後の浮力差で自然に体がくねるようになっているのですが、使ってみるともう少し沈ませたいと思うこともあるでしょう。春先などまだバスが浮き上がって来ていないなと思った時にはネイルシンカーでシンキングするよう浮力調節を行ってください。
4. 他の首振り特化ジョイントベイトとの使い分け
ハードベイト
ハードベイトの方が水押しが強いためにバスへのアピール性は高いとされており、一方ソフトベイトであるアユ・トゥイッチャーの方が柔らかく水を動かすのでナチュラルさが出せます。
スレ気味のバスに対してはアユ・トゥイッチャーで誘ってみたり、積極的に水面の魚に興味を示すバスに対してはハードベイトを選択したりするのもいいでしょう。迷ったらとりあえずアユ・トゥイッチャーを投げて、アピール性が足りないと感じたらハードに持ち替えるなどのローテーションも可能です。
ソフトベイト
根掛かりのしやすい濃いカバーを打っていくならバウンティーフィッシュを使う事をオススメします。オフセットフックでトレブルフックのアユ・トゥイッチャーに比べて根掛かりのリスクが少なく、またスキッピングのしやすさに定評があるのでカバーの奥の奥、狙ったところに投げられます。
メガバス