小ぶりながらもしっかりとした水押しのできるペンシルベイト

水中アクション

1. 名品DOG-XのDNA

（写真：初代DOG-X）

DOG-X Jr. COAYUの元祖となったのが初代DOG-X。
DOG-Xが名品と呼ばれる所以は、ピンポイントでの釣りと当時のペンシルベイトには珍しく広範囲を探るサーチベイトの両方で活躍できる点にありました。さらにアングラーのロッドワークの腕が問われるペンシルベイトにおいて、誰でも釣れるドッグウォークを出せる点も多くの人が手に取った理由の一つです。当時はまだ少なかったリアルペイントもその人気を後押ししました。

現在はその人気故にあっという間に金型消耗して廃盤となってしまいましたが、そのDNAはDOG-X Jr. COAYUにも脈々と受け継がれています。

2. ヒラ打ちでバスを寄せ、小ぶりサイズの繊細さで喰わせる

（出典：ルアマガ）

2000年の発売のDOG-X Jr. COAYU は20年以上経った今も高い人気を誇り、野池や小鮎がいるエリアやスモールマウス狙いの時に使いたいルアーです。その魅力はヒラ打ちによるアピール性の高さと71mmのスモールサイズでバスを刺激しすぎない繊細さを併せ持っているところにあります。

スイム時のボディを左右に大きく倒すヒラ打ちと、スライド幅の大きくダイナミックなドックウォークが小ぶりルアーながらもしっかりバスを寄せられるポイントです。また、計算された浮き姿勢により水をよく掴むので、泳いだ後の波動の足が長く広域のバスに届くアピール力の高さを後押ししています。

一方で、小ぶりサイズであるからこそ着水音が抑えられるので見切られる隙を与えさせず、バスが口を使いやすいのでタフな状況でも投げられるのもDOG-X Jr. COAYUの魅力です。また、大きなバスを選んで釣るというより数を釣りたい時に使い所が多くなってくるでしょう。

3. バスに合わせたスピード自由自在なドッグウォーク

基本の使い方はやはりドッグウォークです。スローでもハイスピードでもしっかりアクションしてくれるのでバスの様子を見ながら変えていきましょう。

例えばアフタースポーニングからまだ回復しきっていないバスに対しては移動距離を抑えながらゆっくりと左右に首振りをしていくことで追いかける気がなくても食いついてくれます。

反対にバスが積極的にベイトフィッシュを追いかけるときにはハイスピードなドッグウォークで素早く泳ぎ回る小魚を演出します。小さいながらもレスポンスよく左右に動いてくれるのでコツを掴めば誰でもストレスなくドッグウォークアクションを出せるのはDOG-Xブランドだからこそ。

4. DOG-X Jr. COAYU とGIANT DOG-Xどちらを使うか

ここからはDOG-Xシリーズの中でも同時期に発売されたGIANT DOG-Xと比較しながらDOG-X Jr. COAYUの使い所を見ていきます。

DOG-X Jr. COAYU身体を翻すヒラ打ちで広域にアピールが可能ではありますが、GIANT DOG-Xに比べてサイズが小さい分より繊細にバスにアプローチできると言えます。これを踏まえDOG-X Jr. COAYUの使い所は以下が挙げられます。

• バスが小鮎を捕食している時
• 野池のような小さなフィールドの時
• タフコンディションの時
• マッチザベイトの観点でサイズを小さくしたい時

①バスが小鮎を捕食している時

そもそもDOG-X Jr. COAYUは小鮎を意識して作られていますのでバスが小鮎を捕食している時にはぜひ使っていただきたいルアーです。小鮎で有名な琵琶湖では5月頃の最盛期〜7月までは小鮎が多く、ちょうどバスのアフタースポーニングの時期と被るので小鮎モチーフのトップウォーターを使うのは大変合理的でしょう。

②野池のような小さなフィールド

野池や小規模なフィールドでは小さめのベイトフィッシュが多いことやバスがスレやすいことが考えられるのでDOG-X Jr. COAYUのサイズ感が重宝します。

③タフコンディションの時

タフった時こそ着水音も抑えられ見切られにくいDOG-X Jr. COAYUの出番です。GIANT DOG-Xに比べてサイズが小さい分泳いだ時のアピール性も抑えられ、バスが食い渋っている時でもバイトまで持ち込むことができます。

④マッチザベイトの観点でサイズを小さくしたい時

マッチザベイトの観点でバスが小さめの魚を食べていると感じた時にはDOG-X Jr. COAYUを使いましょう。