水中アクション
1.ソフト波動で警戒心を解くS字ビッグベイト
S字ビッグベイトのブーム以降、多くの製品がリリースと淘汰を繰り返す中、発売から15年以上経過した今もなお多くのアングラーの支持を受けるスライドスイマー。
国内はもちろん、アメリカの著名なビッグバスハンター、ブッチ・ブラウン氏が年間100本を超える10lbオーバーを仕留めるルアー(スライドスイマー250)として注目を集めたことで、釣れるジャパニーズルアーの筆頭として今ではヨーロッパ各地にも人気が広がっています。最大の特徴は硬質ボディをソフト素材で覆った独自の2重構造。これによるリアルなソフト波動が、スレたデカバスの警戒心を解き、バイトさせてしまう他にないコンセプトをもつビッグベイトです。現行モデルのニュースライドスイマーは、内部ボディを発泡樹脂からABS樹脂に変更されたことによって、ロッド操作への反応やアクションのキレが向上しています。また、ABS樹脂の透明さを活かし(旧モデルは不透明な発泡樹脂)ゴーストカラーや反射プレートが内臓されたカラーもラインナップに加わりました。現状に甘んじることなく性能と魅力をアップデートし続ける姿勢も人気の秘密なのでしょう。
2・ハイプレッシャーを攻略するソフト波動と無音アクション
スライドスイマー独自の波動は、一定の硬さでしっかりと水を押しながらソフトな水流をまとう独特のものです。ワーム素材のただ柔らかい波動ともハードタイプの硬い波動とも違う“生物感を伴なったアピール力”は、マッディからクリアまで水質を選ばない釣れる要素となっています。また、特にハイプレッシャー下で有効になるのがソフトボディによる無音効果。タダ巻きしかできない物が多いワーム素材のビッグベイトに対して、ロッド操作を駆使して喰わせのタイミングを演出できることがハードビッグベイトの強みですが、その反面、特にジャークやトウィッチなど強めのアクションを加えるとジョイント部やフックの接触音など、不自然な音を発してしまいます。高活性時であればこの音がアピール要素として働く場合もありますが、厳しい状況であればあるほど全てのアクションを無音で行えることは大きな優位性となって釣果に直結します。
3.アクション変化でバイトチャンスを増やす使い方
ジョイント部にせり出した前側のソフトボディ後端がクッションの役目をするため、柔らかいS字スイミングが生み出されます。タダ巻きでも十分に魅力的なアクションですが、より多くの釣果を得るにはアクションに変化を付けてバイトチャンスを作ることが重要です。特に効果的なアクションは連続トウィッチとジャーキングです。これらは従来、ロッドでアクションを付けるものでしたが、近年はハイギアリールによるリーリングでの操作へと変化しています。連続トウィッチはデジ巻き、ジャーキングはリーリングジャークと呼ばれるテクニックへと進化していますが、スライドスイマーはこのテクニックにももちろん対応します。繊細なリーリングワークは、移動を抑えた連続的な首振りからフっと短いポーズを織り交ぜたあと、大きく横に飛ぶエスケープアクションで喰わせるなど、より緻密なアクション変化を可能にしてくれます。そのほか、チェイスを確認したらロッドを高く持ち上げ、ベイトフィッシュが水面に逃げるアクションを演出するのも効果的です。
4. 4つのサイズが可能にするフォロー戦略
スライドスイマーには、115、145、175、250(数字表記はミリ)の4サイズがラインナップされています。マッチ・ザ・ベイトはルアーゲームの基本ですが、ビッグベイトの場合はそれだけが正解ではありません。ビッグベイトならではのサイズによるアピールの強さがバスを惹きつけることが多々あるからです。
これを基準に考えた場合、メインにはビッグベイトの力をしっかり活かせる175がおススメです。そのうえでバイトに至らないチェイスがあれば145をフォローベイトとして投入するのがビッグベイトの効果的なフォロー戦略になります。
一方でアングラーが持っているタックルの問題があります。175をキャストするのが難しいロッドの場合は145をメインに据え、115でフォローする形になります。サイズ的にはややアピール力は下がってしまいますが、145までなら十分にビッグベイトの効果は感じられるはずです。
250はジャイアントベイトと呼ばれるカテゴリーになりますが、専用タックルが必要になるため誰にでも扱えるものではないかも知れません。ただ、バスを引っ張ってくるレベルは段違いです。バイトまで至らないことは多いものの、ワラワラとバスがついてくることが多く、中にはバスを目視で探すためのアイテムと位置付けているアングラーもいるほどです。もちろん、十分に喰わせる力があるルアーですが、釣果を得ることだけが役割ではないと割り切るのも戦略としては大いにアリです。
5.クランキングと強波動で広範囲にアピールできるサイレントキラー
滑らかなS字スイミングとリアル波動で喰わせるスライドスイマーに対し、強波動で広範囲にアピールできるのが同じボディのリップ付きモデル、サイレントキラーです。フローティングの特性を活かし水面に引き波を立ててスローリトリーブするウェイキングや、タダ巻きで使うクランキングが効果的で、文字通りクランクベイトのようなウォブリングアクションがスライドスイマーよりも強い波動でアピールします。ルアーローテーションの基本的な組み立ては、サイレントキラーを広くキャストして強アピールで誘い、反応がなければスライドスイマーにチェンジするのがサーチと食わせを効率よく両立する考え方です。また、スライドスイマーでは根掛かりそうなスポットを攻めるならリップの回避性能と浮力で障害物をクリアできるサイレントキラーが有利です。
デプス
new スライドスイマー 175F フローティング [新品]
- 商品状態: 新品
- 全長: 175 mm (6.9 inch)
- 重量: 72.8 g (2.6 oz.)
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