秋のターンオーバー解説
1. ターンオーバーとは

ターンオーバーとは、水面付近の水が冷やされて沈む事で、ボトムにたまったプランクトンの死骸などを含む悪い水をエリア全体に広げてしまう現象のことを言います。主に朝夕の冷え込みが強くなり、気温と水温の逆転現象が起きやすい秋に発生することが多いです。実際には春先にも発生しますが、気温よりも水温の方が暖かく、その差が大きくなりやすい秋は規模の大きなターンオーバーが発生しやすくなります。そのため秋はターンオーバーの攻略が重要です。
2. ターンオーバーの見分け方

(出典:IMAKATSU)
ターンオーバーが発生した後の特徴としては、水面に長時間水泡が残っている、細かいゴミが水面に浮いている、いつもより濁っていたりドブのようなにおいがしたりする(悪臭がする)です。このような状況が発生していたら、上記の攻略方法を踏まえながら釣場のポイントを変えて攻めていきましょう。
3. ターンオーバーの攻略方法
ターンオーバーの最も効果的な攻略法は単純にターンオーバーが起こってないポイントを攻めることです。ターンオーバーの影響を受けにくいエリアとしては、水の動きが活発なエリア、ボトムの水が入りにくいシャロー、ベジテーションやウィードなどでプロテクトされたエリアなどが挙げられます。またターンオーバーの影響を受けないポイントはバスのベイトも集まってきていることが多いので、そのポイントにどのような生物いるのかを見極めるのも重要となってきます。
①水の動きが活発なエリア

川のような絶えず水が動いているフィールドや、流れ込み、流れ出し周辺はターンオーバーが発生しないのでその様なポイントを重点的にチェックしてみると良いでしょう。そのようなポイントには他のベイトフィッシュも集まってきていることが考えられますので、ベイトを意識したルアーを使用していきます。例えばギルが集まっているのであればT.H.tackleのゾーイも。本物のブルーギルを模って作られた超リアルな見た目で澄んだ水の中でも見切らせず、プレッシャーが高まった中でも使える。i字アクションからトゥイッチ、ボトム放置など様々な誘いができるのが特徴です。
②ボトムの水が入りにくいシャロー

ターンオーバーの影響を受けにくいポイントとしてはシャローエリアも有効です。風の有無や向き、地形の状態やシチュエーションなどで影響の大小はありますが、悪い水がたまるボトムから最も離れ、遠い場所にあるシャローエリアはフィールドの中で一番影響を受けにくい場所と言えます。他のポイントはダメでもシャローだけは生きているという事が多々あるので必ずチェックしましょう。浮力の高いシャロークランクを使ってシャローを手早く探っていくことができます。クランクベイトでいえば、MEGABASSが日本のメーカーで一番多くの種類を誇ります。障害物にコンタクトした時のイレギュラーピンボールアクションが特徴のSR-Xグリフォン(第三世代)はリアクションでバスに食わせたい時に、逆に障害物に当たっても跳ね上がりが少ないSUPER Zシリーズ Z1は障害物に張り付いたバスに口を使わせたい時に使っていきます。グリフォンでは逆にアピールが激しすぎてバスが反応してきていないと感じたらIxIシャッドシリーズも使えます。
③ベジテーションやウィードなどでプロテクトされたエリア

ベジテーションやウィードの中は外部の水が入り込みにくく、水質や濁りの影響を受けにくいスポットとなっています。また、水生植物の周辺はその働きによって水をクリアアップさせる効果も高く、いち早く通常の状態に戻りやすい場所でもあります。影響を受けにくく、立ち直りの早いポイントであれば壊滅的なターンオーバーの最中でも高い可能性を持った有望スポットです。ウィードのトップを巻いていくならスナッグレス性能の高いバズベイトで巻いていく。ジャマイカボアやゆっくり引いても水噛みよく引いてこられるNORIESのボルケーノグリッパーがおすすめ。
水中で泳がせるならウィードレス性能に長けたMEGABASSのウオズスイマーを使用したスイムジグを使っていきます。そのトレーラーとして、生い茂るウィードの中で高いアピール力が必要な時にはボリューム感のあるボディと強波動が魅力のJACKALLのアンモナイトシャッドを。バスが擦れ気味だったりアングラーが集まってきていたりして逆によりナチュラルな釣りが必要ならIMAKATSUのジャバロンを使用していきましょう。